自休 特栽のレベルアップが必要
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2009/08/11(Tue)
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特栽のレベルアップが必要
一者認証から三者認証へ 特別栽培農産物(以下特栽)といえば、有機JASの認定に比べるとやさしいとは良く聞く言葉である。確かに、申請者自ら評価できるだけに、第三者機関である登録認定機関で特別栽培農産物のガイドラインに基づき認定を受けたのとは異にするといっても過言ではない。一者認証と三者認証との差ともいえるものである。圃場確認も不必要であり、伝票上から落とし込めば問題はなしとなるわけだが、自分の商品を自分で認める行為に対し、批判の眼は当然向けられる。特栽を環境保全型農業の柱にするならば、特栽のシステムそのものを見直す必要がある。消費者の目は食品により厳しい見方をしているだけに、特栽を市場で今以上に拡大するためにも、環境保全型農業を推進する上からもまた、厳格な対応が求められる。 消費者意識と安心安全 深くて暗い谷が横たわるのか 先日、有機食品取り扱いの小売店店長と情報交換をする場があった。店長曰く「消費者の安全安心を求める姿勢は年々強くなっているが、消費者意識が今一歩だ」という。原因は価格なのかそれとも日本人特有の形状主義から来るものなのか不明であるが、有機先進国ドイツの消費者意識に比べると残念ながら低いのが実情のようだ。安くて安心安全な商品を求めていることは理解するが…。 (「自然と農業」54号) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 目次 <特集> ・ドイツ視察報告2009 ~「有機食品店」という差別化~ ・イタリアの有機農業(後編) <生産者訪問> ・米作りにこだわる専業農家の職人集団 ~秋田県・花咲農園 <有機農業の普及と対策> ・食肉で日本初!オーガニック・チキンで有機JAS認証を取得 共栄ファーム ・モデルタウン事業をきっかけに有機に関心 ・有機農業モデルタウン会議 ・小川町視察ツアー ----------------------------- ・食料経済と消費者の選択(後編) ・土壌診断に基づく施肥計画の見直し等を取りまとめ ・アニマルウェルフェアの考え方に対応した採卵鶏の飼養管理指針(前編) |
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