「自然と農業」56号
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2010/02/12(Fri)
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自休 地産地消は時代にあわせて進化
地産地消は時代にあわせて進化 環境保全型農業から生産される農産物を現在以上に普及定着させる有効的手段は地産地消の本質を理解し、具体的に動くことである。地産地消の考え方には奥が深く、あえて定義をもうけることは必要の無いことかもしれない。わが国で誕生し、開花した“地産地消”であるが、形を変え構造変化を行いながら進化している。全国の主要街道筋に展開する「道の駅」またJA農協(単協)が積極的に取組んでいる「農産物直売所」もその一つに数えることができる。わが国で誕生した地産地消の最初は消費者の食に対する不安から生じたもの。その不安を解消する手段が生産者との顔の見える関係すなわち心の通じ合えるとなる。消費者の生産現場を確認することによる不安感の除去、それにともなう適正価格で取引を行う行為等各種要因が重なりあって地産地消が構築されて来た。地産地消の構造変化の最たるものが流通業者の介在である。流通業者の介在にともない各種規定ができあがり、流通業者を介し安心を担保する形態が誕生した。まさに地産地消が進化したものといえる。この流れに有機農産物をどのように喰い込ませるのかが鍵となる。 市場規模が伸びないのに 認定機関が増える変な実態 モノが売れないから安くする。その繰り返しがこの世の経済の実態。デフレスパイラルに突入したわが国の経済。行き着く先は過去味わったことが無い経済。高いものが売れないとなると有機食品はどうなるのかと思うが。市場規模が伸びないのに有機JASの登録認定機関は増加するおかしな現象。いつになったらEU並みになるのか。 目次 <特集> ・農業大国オーストラリアの挑戦 ~自立を志向するオーガニック業界 前編~ 宮城大学食産業学部 助教 谷口葉子 ・“TEIKEI”発祥の地 日本から発信 ~繋がる有機ネットワーク~ 「地域がささえる食と農 神戸大会」事務局 三好智子 <生産者訪問> ・化学農薬、化学肥料を用いない農法にこだわる 神奈川県・小田原有機の里づくり協議会 <有機農業の普及と対策> ・みやぎの産消提携運動から環境保全米運動へ 第5回農を変えたい! 東北大会inみやぎ ・農業の未来を考える 産業界からの提言 ~アグリビジネス創出フェア2009より~ 提言Ⅰ 農業は国の宝 伊藤忠商事㈱ 丹羽宇一郎 提言Ⅱ 農林水産業の常識は製造業の非常識 富士通㈱ 秋草直之 ・環境保全型農業についての理解を深める 平成21年度環境保全型農業推進シンポジウム ・水が育む「農・食・くらし」 第19回BMW技術全国交流会 ・飼料米に関するよくある質問と回答 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 加藤浩 ・アフリカを救う有機農業(後編) エコロジー&ファーミング 自休 地産地消は時代にあわせて進化 他 <消費者との接点・小売はこう見る> 女性・子ども・オーガニックの視点で文化を考える クレヨンハウス 東京店 <地産地消の拠点> 「誰も来ない」と言われた直売所は今や年間10億円を売上げ サイボク楽農ひろば <認証団体 Vol.36> ㈶やまがた農業支援センター ・アニマルウェルフェアに対応した家畜の飼養管理に関する検討会 ㈳畜産技術協会 ・アニマルウェルフェアの考え方に対応した豚の飼養管理指針(前編) |
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