自然と農業62号
|
2011/08/11(Thu)
|
肉牛のセシウム汚染深刻
牛糞・豚糞の使用禁止も 福島原発事故によりセシウムに汚染された肉牛の出荷停止措置が講じられ、食に対する不信感が生じ出した。セシウムに汚染された稲ワラを食べた肉牛が被害に遭ったものである。被害は拡がる傾向にあり、ブランド牛を有する件では対策に苦慮している。また、肉牛のセシウム汚染により牛糞肥料の出荷も停止となり、県によっては豚糞も同様の措置を講じられたところもあり、残るは鶏糞のみとなった。有機農業に暗い影が落ちる。 飼料米のセシウム検査の徹底を 鶏が第2の肉牛にならないために 実りの秋を目の前にして“米”に暗い影が漂う。農産物のセシウム汚染の影響により“米”はどうなっているのかといった疑問の声が出だした。関東地区の早場米地域ではセシウム検査を実施するという。セシウム検査は他の地域にも及ぶだけに今度の動きが注目される。セシウム検査で今後注視しなくてはならない作物は“飼料米”である。仮にセシウムに汚染された飼料米を見過ごして鶏に給餌した場合、第2の肉牛になることは間違いの無い事実である。 安心して生活できる環境を 原発事故を“想定外の自然の力”に責任転嫁する電力関係者。テレビのコマーシャルで原子力の必要性と安全性を毎日放映し、国民を自己暗示にかけてきた政治家、電力関係者の責任は重い。放射性物資は大気中に放出され、人類の財産である自然環境を破壊する。周辺県の人たちも夏休みを利用し疎開する。「想定外」の一言で片付けられたとするならば怒りは爆発する。このような環境下、再生可能エネルギーの開発は国民生活に潤いを与える。政府はエネルギー100年の計を立て、政権が変わっても維持し、安心して生活ができる環境を整えてもらいたいもの。 目次 (特集) ・国際食品規格と有機食品1 コーデックスの役割と日本の有機との関係 熊澤夏子 ・中国のオーガニック事情 緑色食品・有機認証の概要と市場の動き BioFach China2011取材より (生産者を訪ねて) ・消費者の声が届く位置で生産する いわせ梨園 ・同等性協定が有機産業に与える影響の客観的分析を 鄭萬哲(韓国) ・とことんオーガニックシンポジウム2011開催 オーガニック・マーケティング協議会(準備会) ・福島県の有機農業者の現状を聞く (特活)全国有機農業推進協議会 ・東日本大震災による国内農業への影響 農作物生産についてのQ&A 農林水産省 ・有機関連でも数社出展 第16回国際食品素材/添加物展・会議、第9回ヘルスフードエキスポ ・日本の復興を「食」から応援する 第14回ファベックス2011、第8回デザート・スイーツ&ドリンク展 ・小川町に学び、各地で有機の普及法を考える (特活)全国有機農業推進協議会 自休 肉牛のセシウム汚染深刻 牛糞・豚糞の使用禁止も 他 (地産地消の拠点) JAやさと 柿岡直売所 (消費者との接点、小売はこう見る) いのくら屋 ・在来品種を巡る ハヤトウリ ・英国オーガニック事情 ニューカッスル便り1 中塚華奈 ・オーガニックニュース ・有機食品の話題 ・海外の話題 ・編集部おすすめ Book&Movie |
![]() |
| メイン |
|