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自然と農業63号
2011/11/14(Mon)
2大原発事故と有機農業の議論
何故しない IFOAM世界会議
 

第17回IFOAM有機世界会議が韓国京畿道南楊州で76か国・約2,000人の有機関係者が集い盛大に開催された。わが国からの参加者は当初の予想を大幅に下回り40人前後であったと関係者は言う。IFOAM世界会議は3年に一度開催されるもので、アジアでの開催は初めてである。わが国から参加者が少なかった背景には3.11東日本大震災と3.15の福島原発事故が大きく影響しているものとみられる。関係者からの報告によると、世界が注視する福島原発事故が有機農業へ及ぼす影響等についてほとんど取り上げられなかったことに対し、批判の声が大きい。世界各国とくにEUとわが国のコラボレーション、すなわちチェルノブイリ原発と福島原発事故の影響、消費者対策等について多面的に検討が行われなかったことに対し、有機低開発国日本にとって“残念”であったと声を大にして言うべきである。原発事故と有機の負の関連性について、世界会議でなぜ積極的に取り上げられなかったのか理解に苦しむ点でもある。チェルノブイリ原発事故によってEU諸国は直接被害を受け、冬の時代を過ごしてきただけにIFOAMの世界会議で議論しいならば、どこの組織が今後取り上げて行くのだろうか。この原発事故を世界の有機関係者が共有しないならばIFOAMを無視して各々独自の行動をとり、IFOAMの弱体化は避けられない。韓国IFOAM世界大会の意義はどこにあるのかと聞いてみたい。「想定外の事故」(?)により多大な被害を受けたわが国の農業界だけに、世界理事いや組織委員会に強い抗議と意思表示をすべきである。2大原発事故と有機農業の議論を避けた事実は今後のIFOAM運営にマイナスのイメージを残した。




目次
(特集)
・国際食品規格と有機食品2
 コーデックスの役割と日本の有機との関係
 熊澤夏子

・76か国・約2,000人の有機関係者が集い情報共有を行う
第17回IFOAM有機世界会議

(生産者を訪ねて)
・農家自身が食べる米を一般消費者へ届ける
金井農園

・日中の有機農業経営者の意識比較
 謝新梅

・世界各国165社の出展、3日間で16,119人の来場者
 第11回ビオファジャパンオーガニックEXPO 2011
・優秀な事業プランは年度内施行へ
 (特活)全国有機農業推進協議会

・肥料・土壌改良資材・培土の暫定許容値設定に関するQ&A(前編)
 農林水産省
・震災後の被災地復興へ 定期調査と情報公開が重要
 日本有機農業研究会40周年記念シンポジウム NPO法人日本有機農業研究会
・農林物資規格調査会 部会開催
 より実態に即し、有機普及のための規格となるか 近日パブリックコメント実施へ
 農林水産省
・有機素材を利用したアイデア商品多数
 第6回アグリフードEXPO 東京 2011
・541社の食品素材・安全、品質技術のサプライヤーが終結
 食品開発展2011Hi/S-tec Japan
・家庭園芸が有機拡大の鍵?
 第1回国際農業資材EXPO

自休 2大原発事故と有機農業の議論 何故しない IFOAM世界会議 他

(地産地消の拠点)
(有)果実庭
(消費者との接点、小売はこう見る)
オーガニックはおいしい! 楽しい!
デイルズフォード・オーガニック青山店

・在来品種を巡る 亀戸大根
・英国オーガニック事情 ニューカッスル便り2
 中塚華奈

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