自然と農業67号
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2012/11/19(Mon)
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何もかもが後回し、復興とは言葉のみ
リスク回避もできず、結果が出ても手打てず 福島原発の影響はいまだ続き、国民生活に負の材料を投げかけている。復旧のめどさえ立たず、自由にわが家に帰れぬ日々を送る被災地の人たち。政府、東電は手をこまねいているわけではないだろうが、二転、三転する説明に対し、今でも信用できないといった声は強い。ご都合主義に走った説明、そこには被災地の姿はなく、加害者である政府、東電の自己暗示と自己弁護に終止する。 被災地を逃れ疎開する人たち。セシウムが風に舞い、いまだ子を持つ親たちの危機感と苦悩は続く。西日本に疎開している関東の母たち、その数は膨れ上がっているという。また被災地以外で農業を営む人たちもセシウム被害におびえる。ドイツではいまだ森のキノコを食してはいけない地域があり、原発事故の恐ろしさは時がたっても市民生活を脅かす。現代科学で措置できない原発。CO2を減らすには原発が必要だと。事故を起こしたらCO2どころではなくなる現実。財界も原発をゼロにするなと。他の代替エネルギーではコストアップになると。今回の事故によってどれだけの経費が投入されたのか。しかもまだその補償は続く現実。政治の空白が続き、議員先生の頭は選挙のこと一色。なにもかも先が見えない中、なにを信じればよいかである。念仏の世界なのかもしれない。 ―目次― ・種子メーカーの世界戦略 (特)アイフォーム・ジャパン 有機種苗第2回セミナー ・有機JAS見直しに向け具体的な提案を 有機農業政策提言グループ「有機農業推進計画の見直しに関する意見交換会」 ・「有機の郷」を目指して 山梨県主導で環境保全型農業の推進へ 山梨県/有機自然共生農業を考えるつどい実行委員会 ・有機農産物が、なぜ拡がらないか?アンケート調査 ~ 鹿児島大学准教授 李哉泫 ・平成24年度第1回畜産コンサルタントセミナー 「畜産後継者の確保─経営継承を中心に」開催 価値ある経営資源を第三者継承者へ繋ぐ ~ (社)中央畜産会 ・第50回コーデックス連絡協議会 コーデックス委員会の活動および日本の活動状況について報告 ~ 厚生労働省・農林水産省 ・「第2回国際農業資材EXPO」が幕張メッセで開催 ・「地方銀行フードセレクション2012」 ・放射性物質が含まれる汚泥肥料についてのQ&Aを公開 ~ 農林水産省 〈シリーズ連載〉 ・自休 なにもかもが後回し、復興とは言葉のみ リスク回避もできず、結果が出ても手打てず <生産者を訪ねて> ・オンリーワンの有機ハーブ生産と自給自足の暮らしを実現 ハーブズマンS農園代表 ~ 福山久之 <地産地消の拠点> ・グリーンツーリズムで地域農業を活性化 “農の魅力”で都市住民を呼び込む ~ みんなみの里 <消費者との接点・小売りはこう見る> ・有機だからこそ売る意味がある 店で扱う野菜・果物の8~9割は有機JAS認証 ~ はるさん商会 ・ブータンの有機農業とGNH4 ~ 前田知里 ・有機食品の話題 ・Think about organic movements 米国食品安全強化法の規定の概要 ・ナカツカカナのオーガニックコラム2 ~ 中塚華奈 ・在来品種を巡る 万福寺鮮紅大長人参 ・海外の話題 ・国内ニュース ・編集部おすすめ Book & Movie ・11月・12月・1月のイベントのお知らせ |
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