自然と農業74号
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2014/08/07(Thu)
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『自然と農業』 74号
NOAPA の活動、フィリピンに次いでラオスでも有機JASの普及に努める アメリカに本部を置くNGO は日本を含め東南アジア等に支部を設置し、その国に合った支援を行うという。 説明によると支援の輪は、政府の農業政策が届かない奥地にまで及んでいるようだ。 一方、NPO法人日本オーガニック農産物協会(以下NOAPA)では広域的環境保全型農業の推進に力を入れている。 フィリピン政府が推進する高地民族の低住化政策の一環として先住民族の生活向上を支援するためにフィリピンカソリック協会、NGOと提携、8年間にわたり現地生産者と穀物生産に取り組み、現地で高い評価を受けたという。 さらにNOAPAは、3年前からは毎年数回にわたりラオス・カシイ郡に入り、飼料穀物(大豆)の調査のためにラオス政府カシイ出張所の協力を得て、オーガニック大豆生産可能な生産者・農地を探し、現地生産者にはカシイ出張所に集まってもらい、わが国の有機JAS制度について説明会を行う等、NOAPAの設立理念である国際協力と健康福祉活動を積極的に推進してきた。 この活動に対し、前述したアメリカのNGO日本支部から「ラオス政府が有機基準の検討に入るのでその際には協力してほしい」との要請が届いたという。 NOAPAは10年前まで農水省の有機JAS登録認定機関であり、専務理事が国の委員等であった関係から全面的に協力する意向という。 地味な活動だけに応援したいものだ。 NOAPAによるとミャンマーでも現地側からの要請により活動を開始する意向のようだ。 ―74号― 〈巻頭〉 食品製造・流通のグローバル化は驚くべきスピードで進んでいます。 食品の安全性を確保するため、ISO22000等の安全管理システムの重要性が増しています。 今号では、食品の品質や生産・製造方法の信頼性を表す「規格」「認証制度」等について取り上げています。 食品規格や食の安全を巡る動向 ●世界の標準をリードするために~食の世界で重要性を増す規格表示~ 「食料産業における国際標準戦略検討会」開催―農林水産省 ~ifia/HFE JAPAN2014セミナーより~ ●EU~食品素材、添加物の法規制~ これまで対象外だった「酵素」が新たな規制の対象に ●EUの制度~GI(地理的表示)~ マーケティングツールになり得るGI―地理的表示制度 ●アメリカ向け食品輸出のヒント~食品安全強化法を踏まえて~ 約70年ぶりとなる食品行政の抜本改革 ●平成25年度環境保全型農業直接支援対策の実施状況を発表 農林水産省 ●平成25年度『農業白書(食料・農業・農村の動向)』より―環境保全に向けた取組み ●コーデックス第57回連絡協議会開催~発展途上国からの規格提案が多数 ●日本のオーガニック市場を考える(下) 谷口葉子 「購買層の細分化ときめ細かな商品開発・サービス提供等が必要」 ●ニコルス明子のオーガニックレポートin オセアニアPart2 ニコルス明子 「オーガニック農家VS遺伝子組換え」 ●有機農業における草を活かす技術を科学する ~日本有機農業学会研究会 田島 淳氏講演より 「農作業と雑草」 ●展示会レポート ifia JAPAN / HFE JAPAN 2014 GPEC 施設園芸・植物工場展2014 〈連載〉 ●自休 NOAPAの活動、フィリピンに次いでラオスでも有機JASの普及に努める ●生産者を訪ねて― 「命の危険を乗り越えて出会ったブルーベリーが実を結ぶ」 はなぶさ農園(群馬県前橋市・ブルーベリー) ●消費者との接点・小売りはこう見る 「顧客に寄り添って、安全と安心を提供する」 自然食品こだわりや(東京都豊島区) ●ナカツカカナのオーガニックコラム9 中塚華奈 英国土壌協会の有機市場報告から2 ●Think about organic movements 拡大するオーガニック食品市場 ~大手小売チェーンによる低価格帯の導入~アメリカ ●在来品種を巡る 大和真菜~起源は古事記に登場する「菘菜」? ●有機食品の話題 有機食材宅配の「富平創源」が北京で報告会開催 ●海外の話題 ●国内ニュース ●編集部おすすめ Book & Movie ●8 月・9 月・10 月のイベントのお知らせ |
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