自然と農業 76号
2015/02/14(Sat)
ラオスに根をはらそうとするが思うようにはいかない現実

 前月号(No.75)で紹介したラオスでの有機大豆生産(飼料用)は当初の計画数量よりも少なく、大変な苦労の連続だという。地元の農民を信じ必要面積を契約し、無償で大豆の種子を渡し地元行政府の協力を得て契約を結び第1 段階を終了し、これでひと安心と思い日本に帰国したところ現地の駐在員事務所から連絡が入り、実際に作付できる面積は予定を大幅に下回るという。有機JAS の認定を取得するために正確な圃場面積を出すために行政府の協力を得て、GPS による測量を実施し、圃場面積を出しさらには2 年前から肥料管理を行い指導してきたものの農民は契約書も大豆の種子をもらったことも忘れたように「大豆を作ったこともないので収穫できなかったら誰が保障するのか……」といった契約以前の問題が生じると頭を抱える。農民達は中国人、ベトナム人、タイ人から過去相当な被害を受けその一例として農産物の収穫時になると価格を下げるように契約内容を無視した商行為が一般的に行われてきた結果、よそ者に対しての不信感が強いという。日本人も同じように解釈された結果が今回のような問題になったと……。日本側の購入者は「その様な結果になろうとわれわれは契約を守り、地に足のついた活動をする」と。良い芽が出てくることを祈りたいもの。



-目次-
〈特集〉
農林水産省 平成27年度予算概算決定
青果流通の高度化に10 億円新投入も農村再生事業等は大幅減
先日決定した農水省の27年度予算概算の中から、環境保全型農業に関係の深い事業を抜粋し、その概要と充てられた予算額を前年度比付きで紹介します。

─ 参加者保証システム(PGS)の仕組みと現状 ─
第三者認証よりハードル低いが品質保証能力の十分な吟味を

― 有機農業に関する講演・シンポジウムより ―
「緑肥等による土づくりで土質が変わり歩留まりも向上」
―有機農業研究者会議2014
「SNSを利用した交流等による有機の広がり等の例を紹介」
―第15 回有機農業公開セミナー
「鶏舎の臭気が消え苗が育ち、稲の根の成長にも有意差」
―第24 回BMW 技術全国交流会
「スギエキスの植物活性剤で野菜の代謝が高まり収量増」
―第37回ネッカリッチ研修会

―ビオファジャパン オーガニックEXPO2014―
国内唯一のオーガニック専門展示会 マルシェも加わりさらに盛大に


〈連載〉
自休
ラオスに根をはらそうとするが思うようにはいかない現実

― 生産者を訪ねて ―
地球の味がする野菜でおいしさと健康を届けたい 陽子ファーム
― 消費者との接点・小売りはこう見る ―
地元顧客への密着サービスで有機の魅力を伝える 自然食糧品店 グルッペ

― ナカツカカナのオーガニックコラム11 ―
オーガニック食品の輸出入よもやま話② 中塚華奈
― Think about organic movements ―
GMOの指令改正案成立見通し/農産品販売促進のためプログラム承認?EU
― 在来品種を巡る ―
沖縄独特の細長いラッキョウ 島ラッキョウ
― 有機食品の話題 ―
イギリス:オーガニック市場は引き続き好調/イギリス:オーガニック製品の価格競争が勃発?/EU:遺伝子組み換え作物を独自に禁止する法案が可決

海外の話題
国内ニュース
編集部おすすめ Book & Movie
2 月・3 月・4 月のイベントのお知らせ



この記事のURL | 概要と目次 | ▲ top
| メイン |