自然と農業 84号
2017/02/22(Wed)
このまま推移すると有機食材は神棚に鎮座か
 
2020年のパラリンピック、オリンピックへ向けて、食品業界が動く。選手村で食される食材についての基準、考え方の一般公募が2016年12月27日締め切られた。各団体がそれぞれの組織の考え方を表明。ロンドン、リオデジャネイロではオーガニック食材を頭に他の食材が続き正三角形を形成した。わが国では有機食材の数は少ない。海外の団体からは、現行の状況に危機感を持ち、調査団をわが国へ派遣する等の動きが活発化している。現状のまま推移するとするならば、海外産有機食材が選手村を押さえることになると心配する空気は強い。2020年を境に有機、オーガニック、ビオ(すべて同一語)が伸びると楽観視する向きもあるが、現状の流れからいうと疑問を感じる。「アメリカNo.1」ではないが、「オーガニックNo.1」にするためにも、認定機関の総見直しから、システムの見直しをしなければ、有機、オーガニック、ビオは小さな小さな食材の一つとして神棚に鎮座する貴重な食材にすぎなくなる。有機農業推進法は何のために作られた法律なのかを考えてみる必要がある。

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