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自然と農業 92号
2019/02/13(Wed)
はやり言葉で終わらせたくない動物福祉

 畜産業界で最近はやり言葉のようにアニマルウェルフェア(日本語訳:動物福祉)という言葉がいたるところに出てくる。この言葉に飛び付き絶対視し、裏付け等もわからずいたるところで動物福祉こそ…と声高らかに叫びまくり、われこそアニマルウェルフェアの先駆者、いやわが国の畜産が生き残る道はこれを無視して存在しないといった一瞬耳を疑いたくなるような発言が横行する。弊社で10年前からアニマルウェルフェアについて臨時増刊号を6回ほど発行し、その実態と最新の情報を提供してきた。また、アニマルウェルフェアに特化した視察団をEUに派遣し、直接アニマルウェルフェアの団体代表からレクチャーを受け、科学的根拠等アニマルウェルフェアについて勉強し、現地を視察してきた。またアニマルウェルフェアの基準をベースにした投資会社の広報担当者からもレクチャーを受け、わが国との差をいやというほど見せつけられた。わが国ではアニマルウェルフェアという言葉を振り回せば、主導者になったような錯覚に陥る。国内でも真剣に取り組んでいる人たちもいるが、その人たちの声は小さい。根っ子がなくとも発する手段を持っていれば主導的立場に就けるとでも思っているのであろうか。はやり言葉で終わらせてもらいたくないもの。

>>自然と農業92号 目次

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