自然と農業 102号
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2021/08/11(Wed)
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平飼いの定義と第3者機関による認証を求める動きも
平飼い鶏卵が不足気味とは鶏卵流通業者の話しである。一方、飼料メーカーの鶏卵担当責任者の間から耳にすることは、平飼いの定義を大至急確立しなければ、相場に影響を与えると危惧する。一方、有機JAS 卵を生産する認証事業者は、一つの提案として有機畜産物の日本農林規格の飼養及び生産の方法についての基準をあげる。内訳は次の通りである。①家畜が横臥することができる敷料を敷いた状態又は土の状態が清潔で乾いた床面を有すること②適度な温度、湿度、通風、換気及び太陽光による明るさが保たれる頑丈な構造であること――すなわち開放鶏舎で鶏が砂あびができることとなる。有機JAS 畜産物の家禽の項では、さらに諸事項がついているが、市場で売られている平飼い卵の開放鶏舎ではそこまで求められていない。関係者が心配する点は、今の内に平飼いの定義を整理して、第3者機関の認証がおこなえるように制度化すべきとの声に基づいているようだ。 自然と農業102号目次 |
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