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自然と農業64号
2012/02/15(Wed)
養鶏関係者が主体・本ツアー
始まって以来、編集子にとっては重い宿題を背負う


 2月17日からの弊社主催によるヨーロッパオーガニック視察は、お陰様で13名の参加者を得ることができた。今回の参加者の特長は養鶏関係者の参加が10名を数えることであり、有機畜産とりわけ有機養鶏への関心の高さに驚きを感じた。この内、認定事業者は2名で、他の参加者は有機とは関係のない人達である。養鶏関係者以外で異なる目的を持った3名の参加希望者には他の対応を求めるなど、過去の弊誌主催によるツアーとは異にした。裾野が広がることは有機の世界において、プラスになることは事実であるだけに、新たな有機産業がわが国に芽生える可能性もある。弊誌主催による有機海外視察は18回目を数え約250名の関係者が世界の有機産業を視察しており、有機低開発国日本になんらかの刺激を与えていることを主催者として信じたい。

第1次産業への異業種進出

 大手証券会社・大手スーパーの直営農場設立等異業種からの農業への直接参加さらにはレストラン等の植物工場導入等、第1次産業への注目度は高まっている。目的は各々異にするものの直接参入は業界へ活力を与えることは事実。植物工場に対して弊誌の立場は明確な答えが出ている。すなわち環境保全型農業のベースとなるものは、太陽、水、土、空気で、人為的に生産するシステムとは相容れない。しかし植物工場を否定するものではなく、消費者に選抜の幅を拡げるということは重要なことである。「安全・安心」とはごく普通に使われるものだが、大切な点は自然との調和と子どもの教育、健康となる。




目次
(特集)
・国際食品規格と有機食品 3
 コーデックス国内会議の必要性
 熊澤夏子

・ブータンの有機農業とGNH
 前田知里

・ヨーロッパにおける有機認証制度の政策科学
 第3回ISOFAR科学会議に参加して
 谷口葉子

・国内外の有機製品のいま セミナー&ブースレポート
 第11回ビオファジャパン・オーガニックEXPO

(生産者を訪ねて)
・提携を通して築く顔の見える関係
 林農園

・原発事故後の有機農業を考える 分断される農家
 東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム(HSP)他
・有機市場の浸透、消費拡大に向けて
 NPO法人アイフォーム・ジャパン
・本来あるべき農業のあり方を俯瞰的に学ぶ
 ㈱マルタ
・農業の後継者育成の実践により愛農学園高校がグランプリ
 フード・アクション・ニッポン アワード2011実行委員会
・放射性物質を無害化する技術等の注目が集まる
 アグリビジネス創出フェア2011事務局・㈳日本能率協会
・就農前後の支援や研修機関等により初年度130億円
 農林水産省
・耕作放棄地対策等により1.0万ヘクタールが農地として再生
 農林水産省
・肥料・土壌改良資材・培土の暫定許容値設定に関するQ&A(後編)
 農林水産省

・自休 
 養鶏関係者が主体・本ツアー始まって以来、編集子にとっては重い宿題を背負う

(地産地消の拠点)
・自治体からの紹介で生産者の販路拡大に貢献
 FARM FRESH 飯山満店

(消費者との接点、小売はこう見る)
・地元密着型店舗のあり方
 経堂自然食品センター

・在来品種を巡る コゴミ
・英国オーガニック事情 ニューカッスル便り3
 中塚華奈

・オーガニックニュース
・有機食品の話題
・海外の話題
・編集部おすすめ Book&Movie

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