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自然と農業 77号
2015/05/12(Tue)
スウェーデンのスーパーの先進性に驚き
日本はいつの日か、期待を持ち次の企画へ


 弊社主催による「ヨーロッパオーガニック食品等事情視察」は、ドイツ・ニュルンベルクで毎年2 月に開催される「BioFach2015」を視察した。展示会の中でとくに注目されたものは「ビバレジ」すなわち菜食主義者+αのものであった。ビバレジ人口は年々増える傾向にあるといわれ、専門誌の発行等独自の食文化が形成されつつあるようだ。わが国ではあまり耳慣れない言葉であるが、言葉の響き、健康に良さそうといったオーガニック、Bio、有機にない何かを感じたのは編集子だけだったのかもしれない。ビバレジ文化が日本に上陸するのもそんなに遠い日ではないような感すら見受けられた。ドイツを後にして、フィンランドの首都ヘルシンキ市内のBio スーパー等を視察し、最後の訪問国スウェーデンへ。数年前に同ツアーでスウェーデンの認証機関KRAV およびグリンコープ等を訪問したことが脳裏をかすめたものの「ノーベル賞」の国スウェーデンのイメージが先行し、当日の視察内容をなかなか思い出せなかったのが実情であった。しかし今回は、現地側の厚意により中小スーパー6 か所を視察先として用意され、どのスーパーにもBio 商品があり、生協のみがBio を扱っていると思っていた先入観を打破。小スーパーでも全商品の70%はBio もので、慣行ものと逆になっていた。いつの日かわが国でもこのような状況になることを期待しつつスウェーデンを後にした。驚きの旅となり今後に期待できる(わが国でも?)ことを信じ、次の企画へと頭を使い出した今日この頃である。



<目次>
・新たな「食料・農業・農村基本計画」を閣議決定
 有機農産物は生産拡大を推進
・有機表示と機能性表示が並ぶと価値は倍以上
 市場拡大の一大チャンス到来
・踊り場に差し掛かった欧州オーガニックマーケット
 ビーガンフードは救世主になれるか?
・「とことんオーガニックシンポジウム2015」速報
 オーガニックマーケットの活性化に向け生・販・消の各視点から議論を展開
・先進国農政の重要な政策概念「レファランスレベル」に高い関心
・アジアの風土に学ぶ有機農業・在来種・食文化
  ~ブータン王立大学のレカ先生を囲んで~
・平成26年度環境保全型農業推進コンクール

・近年急増中の『都市型マルシェ』最前線レポート
  「太陽のマルシェ」「アースデイ東京2015」「オーガニックマーケットAOZORA」
・「大地を守る会東京集会」開催 オーガニックフェスタも賑わう

・自休
 スウェーデンのスーパーの先進性に驚き 日本はいつの日か、期待を持ち次の企画へ
・ナカツカカナのオーガニックコラム(12)
  オーガニック食品のよもやま話(3)  中塚華奈
・生産者を訪ねて
 植物残さオンリーの自家堆肥による健全な土作りと健康な苗作り あした有機農園
・消費者との接点・小売りはこう見る
  新たな視点の下で自然の「美味さ」を伝える 有機・自然農産物生産者直売所 ビオファ
・在来品種を巡る 八戸で親しまれている在来種 糠塚キュウリ
・Think about organic movements
 日加間の有機同等性取り決め発効/EU・韓国も有機食品認証同等性で合意

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