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自然と農業80号
2016/02/23(Tue)
認定鶏糞を投入するイタリアの生産者
この様な状況下EUとの同等性とは……

 
 昨年の11 月イタリアの有機農業を視察する機会があった。イタリアのイメージといえば、スパゲティと“ ナヨポサ” であったが農村にいってビックリ。自分の知識の無さにただただ絶句。わが国では考えもつかないほどの有機圃場が眼前にあらわれ、ここが本当にイタリアなのかと疑った。編集子の訪問した農場は有機穀物を生産。その規模は3,800ha にも及び、投入する鶏糞も有機認定を受けたもので、話しにこそ聞いていたものの現実に認定鶏糞が投入されているのを見たときに、これまた驚きの連続であった。わが国では“ 認定された鶏糞”を投入するといった概念はなく、鶏糞であれば何でもOK 位にしか認識が無いのが実情である。最近では有機生産者が畜産生産に畜糞の有機証明を求める動きがでて来た段階である。わが国の状況を"遅れている"といっていいものなのか不明であるが、有機とは何かを教えられたイタリア視察であった。有機業界が真剣に有機畜産について議論していない状況下、EU との同等性について疑って見てしまうのは編集子だけなのか……。



-目次-
<特集>
・平成28 年度農林水産予算概算決定
~環境保全型農業直接支払は24 億1,000万円~
・有機JAS 認定、環境支払に多大な影響
~太平物産生産、全農供給の有機肥料表示偽装~
・中国におけるCSAの発展と運営体制
~CSA 導入を図る新規就農者が増加~  施慧燕
・水稲有機栽培で使える除草技術等6講演 ~平成27 年東海地域マッチングフォーラム~
 「水田作における有機栽培の現状と技術の開発・普及」から
・平成27 年度農林水産関係補正予算
~総額4,008 億円、TPP対策に3,122 億円~
・平成26 年営農類型別経営統計(経営収支)
~農業所得は畑作で増加も、水田・野菜・果樹・花きでは減少~
・2015 年もっとも食べた野菜はタマネギ、今後の注目は高栄養野菜
~タキイ種苗(株)「2015 野菜の総括」調査結果より~

<連載>
・自休
認定鶏糞を投入するイタリアの生産者 この様な状況下EUとの同等性とは
・ナカツカカナのオーガニックコラム(15) 中塚華奈
・生産者を訪ねて
農の現場から発信する幸福論 NO-RA~農楽~
・消費者との接点・小売りはこう見る
素材への徹底的なこだわりと季節感重視で「ないと困る店」を目指す ファーム
・在来品種を巡る
山形の早春の味覚「茎立」のひとつ ちりめん五月菜
・Think about organic movements
東海岸で自然商品見本市を開催/FDA が「ナチュラル」表示に関する意見を募集

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