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自然と農業 87号
2017/11/15(Wed)
自然と経済の調和 スペイン、ドイツのBio を視て感じる

 先日、スペイン、ドイツのBio スーパーに行く機会があった。Bio 商品の品ぞろえの多さには毎回驚かされる。毎年ドイツを中心に視察を20 数年にわたり実施してきたが、Bio(オーガニック、有機)が市民社会の中に定着し、特殊ものの感覚がなくなったという事実である。この流れは畜産物すなわち卵・肉製品においても同様である。わが国のように一部の人の間にあるファッションといった考え方はなく、環境・健康をベースとした考え方が定着し、違和感なく“自然”に受け入れられ、“当然”といったとらえ方が芽生えている。今回訪問した養鶏場(採卵、ブロイラー)生産者においては環境を大切に、鶏にとって最適な方法で、現代科学を用いて利にかなったとらえ方で飼育や環境面に配慮したシステムを導入する等の対策を講じ、“ 鶏” にとってどうなのか、をより具体的な型で採用。“自然”と“経済”の調和を大切にしている。この調和をベースに各有機組合共、EU 基準よりもさらに厳しい基準を設け、経済面での有利性を見いだそうとしている。

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