fc2ブログ
自然と農業 90号
2018/09/03(Mon)
高齢化社会と有機認証機関 高齢者の想いだけでは進歩はない

 日本の社会は世界に先駆け老齢化が進み、食文化の見直しともいえる流れが生じつつある。老いることは誰しも好きなことでは無いが、老害と経験値が混じり合い社会を構成している。最近いわれることは老いている者の経験値と若年層の失敗を恐れぬ行動力を足して2 で割れば業界はうまく機能すると。有機JASの認定機関を見ると、高齢者層がなんと多いことか。この先、年齢面から流れが変わってくると見る向きが強い。若者が入らぬ業界に進歩はないと云われるが、一番重要なのは財政的かつ仕事の面で魅力を持てる職種であるか否かである。生活を考え、家庭を持った時に働く者に対して満たすだけの、賃金を払うだけの能力が各機関にあるのか否かでもある。云われてきたことは運動論先まじきで、利を追求することに対して、違和感のあった職種、これでは人は集まらない。年金受給者で生活に困らない集団が、有機とは…と語るならば、業界は二極化する。利益の出ない産業、職種の未来は大変暗いものがある。定年退職し、第一線を離れたものが再度復活し、主導的立場に立とうとすることは、若者との間に距離感を生じさせる。経験値とは何であるかをよく考えて見る必要がある。

>>自然と農業90号 目次


この記事のURL | 自休 | ▲ top
| メイン |