自然と農業 103号
|
2021/11/17(Wed)
|
第2期大豆肉の時代に入った食肉(?)業界
第2 期大豆肉の時代に入ったが植物から抽出され製品化された人造肉。人造肉の表現が適正であるか否かわからないが、家畜から生産された肉でないことは事実である。人工肉に関する記事とアニマルウェルフェアの記事はマスコミに最近よく掲載される。先日も大衆紙に植物製肉の記事が大きく報じられていた。いまや、植物製肉を食する人達はベジタリアンだけではなく、一般的消費者の人たちが食するようになったようだ。わが業界の大手ハム・ソーメーカー等からも発売されるなど、一般食に近い商品となって来た。第2 期人造肉の到来の特長は、大手食品メーカーならび周辺企業からの参画もあり、資金豊富な企業による研究開発投資をあげることができる。一般大衆紙に掲載された内容によると小売業からの参画といった新たな産業の誕生ともいえる。一方、大きく報じられたのが、アニマルウェルフェアで業界人が思う以上に消費者に浸透しこれまた新らたな産業の誕生と見える位、恐ろしいスピードで業界をかけめぐる。新らたな紙面でのにぎわいは消費者意識を変える。この意識変革の裏には、流通業界の動きがあることをわすれてはならない。 自然と農業 103号目次 |
![]() |
自然と農業 102号
|
2021/08/11(Wed)
|
平飼いの定義と第3者機関による認証を求める動きも
平飼い鶏卵が不足気味とは鶏卵流通業者の話しである。一方、飼料メーカーの鶏卵担当責任者の間から耳にすることは、平飼いの定義を大至急確立しなければ、相場に影響を与えると危惧する。一方、有機JAS 卵を生産する認証事業者は、一つの提案として有機畜産物の日本農林規格の飼養及び生産の方法についての基準をあげる。内訳は次の通りである。①家畜が横臥することができる敷料を敷いた状態又は土の状態が清潔で乾いた床面を有すること②適度な温度、湿度、通風、換気及び太陽光による明るさが保たれる頑丈な構造であること――すなわち開放鶏舎で鶏が砂あびができることとなる。有機JAS 畜産物の家禽の項では、さらに諸事項がついているが、市場で売られている平飼い卵の開放鶏舎ではそこまで求められていない。関係者が心配する点は、今の内に平飼いの定義を整理して、第3者機関の認証がおこなえるように制度化すべきとの声に基づいているようだ。 自然と農業102号目次 |
![]() |
自然と農業 101号
|
2021/05/13(Thu)
|
発生原因がどこにあるか
発想をかえて追求を コロナ疲れと鳥インフルエンザ疲れのダブル疲れが養鶏業界を襲い重い空気をただよわせる。コロナウイルスは3 月に入っても変異しながら静かに再々拡がる傾向にある。一方鳥インフルエンザの発生は渡り鳥の北帰行(シベリア)により静かとなった。コロナウイルスとの斗いは100 年に一度あるか無いかといわれるだけに負けると深刻な傷をおう。一方鳥インフルエンザウイルスは特別なことが無い限り人には直接感染を与えず、鳥そのものがおかされ、命を落す。自然界の恐ろしさでもある。最近ではシベリアの永久凍土が溶け出し未知のウイルスが新たな疾病を引きおこす危険性があると報じる。この直接的要因は地球温暖化によるもので生態系そのものを根底からおびやかし、地球上から生物を削減させる可能性があるとも。昨年11 月から今年にかけての高病原性鳥インフルエンザの異常発生は何を意味するのか。今回の発生は従来の発生に比較しどこが違うのかである。ここまで被害が莫大だと、従来のような説明では説明がつかない。原因がどこにあるのか、発想を変えて追求する必要がある。 自然と農業101号目次 |
![]() |
自然と農業 100号
|
2021/03/02(Tue)
|
創刊100号を迎えて
夢また夢が続く現実 隔月刊への切り替えを夢見て おかげ様で創刊100 号を迎えることができました。年4回の季刊発行ですので、年に直すと25年目を迎えたことになります。創刊当初の計画では10 年目を迎えたならば隔月刊発行に切り替えるとの計画でしたが、現実は厳しく計画通りには進みませんでした。創刊当初から掲載し続けてきました海外視察記事は、コロナ禍の影響により今年は不可能になる可能性が生じております。また毎年続けてきました弊社主催によります海外視察は、2020年中止に追い込まれました。延べにして282 名のオーガニックに興味を持つ方々をドイツで毎年開催の世界で最も大きなオーガニック専門の展示会BIOFACH ドイツならびにドイツのローカルなオーガニック展示会、さらにはEU諸国への訪問を行ってきましたが、目に見えぬウイルス、コロナによって機能停止に追い込まれております。このような厳しい環境下において本誌を支持し、支えていただいておりますスポンサー、読者の期待に沿えるよう、質を落とさず、継続して発行することをお約束いたします。 今後とも本誌に御支援を賜りますよう、お願い申し上げます。 感謝 自然と農業 100号目次 |
![]() |
自然と農業 99号
|
2021/01/14(Thu)
|
平飼い卵が不足、家保は平飼い飼育を中止するよう指導
自然界は人間社会に過去味わったことがない程、大きな試練を与える。100 年に一度の発生といわれる2020 年の新型コロナウイルスの人間社会への攻撃は、2021 年に越年し、人間社会を根底から見直しを余儀なくされている。人間社会をおびやかす新型コロナウイルスと家畜の世界では豚熱(旧称・豚コレラ)、鶏では鳥インフルエンザの発生と家畜のなかで現在発症を見ていないのが過去に国内で猛威を振るった牛のBSE ということになる。鳥インフルエンザは10 月に四国から発症し、九州、山陰西日本の各県へ拡大基調にある。家畜保健衛生所のなかには、養鶏生産者に対し平飼い飼育の中止とウインドウレス化を進めるよう指導しているところもある。生産者のなかには家保の強力な指導に対し不信感をつのらせる。流通業者によると、平飼いの卵が不足傾向にあり、消費者からの要望は強いという。JAS も鳥インフルエンザも法律で対応しているだけに家保の指導に対し、首をかしげる。 自然と農業 99号目次 |
![]() |